
以前に、「イシガメの里」(小峰書房)
という本を買ってあげたあたりから、
息子たち(特に正喜)が
カメが欲しいと言い出すようになった。
と言っても、「鶴は千年、亀は万年」
と言われるように、
カメはとても長生きをする動物である。
実際、日本に生息するニホンイシガメやクサガメも、
30年~40年は生きると言われており、
リクガメにいたっては、
100年以上という記録も残されている。
というわけで、息子たちには、
「カメを飼うということは、
一生面倒見るくらいの覚悟がいるんだよ。」
と説明した。
(なんせカブト虫にしても、金魚にしても
結局、私の父が面倒みる羽目になっているので…。)
でも、そんな息子たちではあるが、
いつもろくに本を読まないのに、
私が買ってあげた数冊のカメの飼育本だけは、
2人ともよく見ているのである。
(今の飼育本は、本当に詳しく書かれていて、
私も随分と勉強になった。)
実際、私自身も、昔は、カメも含めて
いろいろと生き物を飼っていたし、
飼育を通して学ぶことも多いと考えた。
そこで、途中で投げ出さずに
2人できちんと面倒をみることを約束させて
カメを飼うことにしたのである。
当初は、性格のおとなしいクサガメがいいと考え、
ペットショップを何軒か回ったのだが、
売っているのはアメリカ産のミドリガメ
(ミシシッピーアカミミガメ)の小亀か、
外国産のリクガメばかりで、
昔は田んぼや小川で普通に見られた
クサガメやニホンイシガメが売られていないのである。
最近は、ペットとして飼われていた
外来種のミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)が、
逃げ出したり、買い切れなくなって捨てられたりして、
日本古来のニホンイシガメや
クサガメの生育域を犯していることが
大きな社会問題となっていると聞いていたが、
ここまで深刻になっているとは…と思った次第である。

そして、最後に寄ったペットショップの
屋外に置かれた狭い衣装ケースの中で
ニホンイシガメのペアを見つけたのである。
ニホンイシガメは、
クサガメよりもきれいな川に住むカメなので、
銭亀(小亀)のうちは、
とても神経質で病気にかかりやすいのである。
でも、売られていたニホンイシガメは成体だったし、
とてもよく慣れていた(飼い慣らされていた)のである。
しかも、「この狭い衣装ケースから出してくれー!」
と言っているようなカメたちの
切ないまなざしと目が遭ってしまったのである。
そんなわけで、当初は1匹だけ買うつもりだったが、
それではアメリカの奴隷売買のように、
夫婦や親子が切り裂かれるような気がして、
とても不憫に感じられたので、
結局、ペアでお持ち帰りとなったのである(泣・笑)。
というわけで、わが家に
ニホンイシガメがやってきたのである。
息子たちは大喜びである。
しかし、当然のことながら、家内は、
「こんな大きなカメ、どこで飼うの?」
(しかも2匹も…。)とあきれ顔である。
そこで、当面は庭の片隅に
角形のタライを置いて飼うことにしたのである。
そして、息子たちには、ニホンイシガメは、
野生では今や絶滅危惧種になっている
地域もあることを伝え、
大切に育てることを改めて伝えたのである。
さて、息子たちはきちんと世話ができるのだろうか…!?
というわけで、今日から
2匹のニホンイシガメが
家族の一員となったのである。

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